5万円浮いたらあなたはどうする?

私は『手ぶらで生きる。』というミニマリスト
シブさんの影響を受けて実際に生活を変えてみることにした。

書評も書いてみたのでぜひ見てもらいたい。
http://lion0024.hatenablog.com/entry/2018/05/30/222611

本を読んでまず固定費や食費などの生きているだけでかかってくるお金の最小化を図ることに決めた。

具体的には
・家賃 32400円
水道光熱費 5000円
・食費 12000円
合計 49400円/月
である。

家賃は大阪市で30000円台、食費もほとんど外食をせずに自炊だったこともあり節約はしていたほうである。ちなみに一人暮らしである。

私の場合、少なくとも生きているだけで5万円近いお金が出ていってしまう。私は飲めないので飲み会費などはいらないが飲み会によく参加している人はこんなもんでは済まないと思う。

ではもし、同じだけ働いて、毎月5万円余分にもらえたらどうするだろうか?

私だったらまずは29800円するOculus GOを買って、VR世界を遊び倒す。

そして残り20000円はロードバイクを買う資金として貯金する。

余分にもらえるお金は趣味など好きなものに使える。旅行に行くのもいいし、イヤホンやカバンなどのスペックをあげるのに使ってもいい。

毎月変わるならかなり充実した生活が送れるようになるはずである。

そう考え、早速家を解約しに行った笑
色々と思うところがあり、会社を辞めバイト生活をしていたためのフットワークの軽さである。

そして申し込んだのがこれ↓
https://www.rizoba.com


リゾートバイトと呼ばれるものである。すごいステマ感があるが、実際バイトで生計を立て、趣味に没頭しているような人にはぴったりである。

なぜか?

場所を選ばなければ家賃無料、食費3食付き、水道光熱費無料である。さらにwift完備のところまであるため、通信費の5000円も無くすことができる。

ジム、プール付きや温泉無料などのところもあるため、私が以前払っていたジム代7000円まで負担がなくなる(ただそこまで充実した設備ではない)。

温泉の利用時間が限られていたり割と辺鄙なところに行かなければ行けないというデメリットはあるが、それで5万円浮くと考えれば安いものである。

他にも共用ではあるが洗濯機、乾燥機は無料で利用できるし、ゴミはまとめて捨てるので朝早くに捨てに行く必要もない。テレビ、クローゼット、ベッドくらいしかなく、かなり簡素ではあるが生活に困ることはない。

ぜひ試してもらいたい。案外楽しいものである。

笑いたいならこれでいいでしょ『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』


良書に出会ってしまうと書評自体が蛇足に思えてしまう。もう書評読む暇があったらすぐに買って読んでくれ、と思わず言いたくなってしまう。はっきり言ってしまうと面白い以上に評することが難しいのである。そういう訳で、今回の書評はほとんど引用である汗。この一冊のほんの一部であるがぜひ楽しんでもらいたい。

絶海の無人島での過酷な調査の合間でのベースキャンプで繰り広げられる、つかの間にひと時に見せる調査隊一行の人間模様など、まさに抱腹絶倒だ。

"常連の色黒調査隊長は、昼も夜もサングラスだ。海辺に用足しに行き大波をかぶり、波間に潜む人魚にネガネを献上したのだ。予備のメガネはサングラスしかなく、夜は暗い暗いと嘆いている。彼は植物学者だが、ヤシガニを見つけてテンションが上がり、実は動物学者になりたかったと無用なカミングアウトを始める。

その隣では、小柄なカタツムリ研究者が海に鋭い視線を向けている。新種4種と引き換えに、やはり大事なメガネを山の神に奉納したため、眼を細めないとよく見えないらしい。視線の先の波打ち際では、水棲動物学者が記録映像を撮っている。落石対策のヘルメットを着用しているのは立派だが、首から下はトランクス1枚だ。彼は一体何を守っているのだろう。"

研究者の硬いイメージがなくなって、ちょっと残念な調査隊に見えてしまう。ほかにも語り口調のせいか一瞬素通りしてしまうようなネタも多い。

"私の知る限り、動物は足が多いほど不愉快感が増し、少ないほど美しい。ムカデは100本、クモは8本、ゴキブリは6本、ドブネズミは4本、鳥類と美の女神アフロディーテは2本。どう考えても鳥類と女神が美しい。"

鳥類贔屓がすごい!確かに、そやなって一瞬思わされてしまうとこが恐ろしい。

野生動物に回転運動が採用されなかった理由を一節まるごとぶち抜きで考え出したり、チョコボールキョロちゃんの考察に8ページもの分量を割いたりしている。はじまりからおわりにまで終始ボケ倒す、それが川上和人のサイエンス・ノンフィクションである。是非読んでもらいたい。

おぼろげな世界を見る『ビジュアル 進化の記録: ダーウィンたちの見た世界』

本書は、歴史を変えたダーウィンの進化論を素晴らしい200枚以上の写真を用い、視覚的に訴えかけた一冊である。

はじまりは、ダーウィンとウォレスが進化論を誕生させた経緯から語られる。当時科学界は聖書の創造説にどっぷり浸っており、ダーウィンは大騒動を巻き起こすことを予感し、自らの理論を20年もの間ためらっていた。親しい友人に宛てた手紙の中で、新たな発見を公表することを「殺人の告白に等しいこと」と表現していることからも苦悩が読み取れる。

もし、同じ考えに至ったウォレスがいなかったらダーウィンは理論をまとめておらず、今でも創造説が有力だったかもしれない。

そこから太古の歴史、鳥類、変温動物、植物、昆虫、哺乳類、そして人類の起源という纏まりで概説がなされ、それぞれの章ごとに美しい写真が続く。『ナショナルジオグラフィック』誌の特集の撮影をこれまで40本以上手掛け、数々の写真賞を受賞しているロバート・クラークによる写真は、圧巻のものである。

様々な生きものの歴史や解説、ダーウィンの苦悩や発見、そして予言とまで言われるほどの仮説には驚かされる。また、間に挟まれた用語解説がコンパクトに良く出来ていて理解を助けてくれるのも嬉しい。

少し値は張るが大人から子どもまで楽しむことが出来る、読む価値のある一冊だ。

今週のニュース(5/28〜6/3)

私が得た時事ネタを超個人的見解でコメントするコーナーです。

【1】ロボットによる自動化に反対して5万人の労働者がストライキ
https://newspicks.com/news/3073133/
最近思うけど、AIに仕事を奪われるのを心配しとる人は奪われることを心配しとるというよりも、新しく仕事を覚えなければいけないことに文句言ってる気がする。こんなことに時間割いとらんと新しいこと始めたらいいのに。

【2】「A判定」でも不合格 増える浪人生、入学断る予備校も
https://newspicks.com/news/3072177/
受験って大学に入るための勉強でしかないから、その後ほとんど使わんのに重要な若い時期にさらに1年間費やすのはもったいない。それならどこでもいいから入るか、いっそのこと入らんと新しいこと始めた方がまし。

【3】独自の電子マネー、来春キャッシュレスに
https://mainichi.jp/articles/20180602/k00/00m/020/091000c
エコノミートークンが今年になってからどんどん進んでいる。Facebookも乗り出そうとしてるみたいやし、今年はトークンエコノミー から目が話せん。

【4】透明!の「コカ・コーラ」 日本限定発売へ
http://www.sankei.com/smp/economy/news/180601/ecn1806010030-s1.html
透明になっただけで健康的になったような気がする不思議。アイスティーやビールなど他にも透明になって話題になっているのに対抗してかな。人目を気にせず飲めるというのが意図っぽいけどそんな気になるもんなのかな。

【5】「中西経団連」始動、デジタル省は実現するか
https://newswitch.jp/p/13135?from=np
デジタル省は必要だと思うけど、こうゆう形ではうまくいかん気がするな。これやと政治家の椅子を増やすだけで、税金の無駄使いにしかならなそう。

【6】日本最大級VRゲーム施設を生んだ「ゲーセン衰退」の危機感
https://diamond.jp/articles/-/166410?display=b
VRchatとかも出来て、VRがどんどん進化してく。情報としては騒がれてるん知ってるけど、体感したことがないから、すぐさま行かなくてわ!特にマリオカートやってみたい。

【7】パナ、業務用監視カメラ事業売却へ ソフト開発に舵
https://www.asahi.com/sp/articles/ASL5Z5FDPL5ZPLFA00J.html?ref=newspicks
厳しい事業はどんどん売却してしまえばいいと思う。ただ今回厳しいって言うのは国内ではなく、世界的にみてこれから戦えないという判断だと思う。まあ手広くやるより、得意分野で勝負して掘り下げてく方が強いし、良い判断。

【8】東京五輪ラソンコース発表 浅草、銀座、皇居巡る
https://www.nikkansports.com/m/sports/news/201805310000346_m.html
何より暑そうな大会や。マラソン頑張ってください。

【9】漫画「君たち―」の羽賀さん語る
https://this.kiji.is/374633864968143969?c=113147194022725109
「君の名は」しかり気づく前に爆発的に流行ってしまうと、なかなか手を出しづらいやつ。この機会に読むしかないな。原作も含めて。

【10】ソフトバンク傘下の英アーム、新設計の半導体でノートPC市場に挑戦
https://newspicks.com/news/3069025
インテルのPC向け半導体の売り上げシェア約95%って。そんな厳しいところ勝負いかんでも。

ウンコ満載!世紀の奇書『くう・ねる・のぐそ』

f:id:lion0024:20180530230526j:image

ビジネス書というものは現状を変えるため、役に立つために書かれている。そういった意味ではHow to本と言っても過言ではないだろう。また、小説は読者を想像の世界に誘う。日常では味わえない、冒険の世界や宇宙旅行、事件などの非現実世界に簡単に連れて行ってくれる。


では、ノンフィクション本はどうだろうか?宇宙について知ったからといって必ずしも役に立つ訳ではない。鳥の生態が事細かくわかったからといって、鳥類学者になるという訳でもない。


ただノンフィクションの良いところはそういったある意味では役に立たない、極端な知識を集めることにあると思う。今回紹介する一冊はその中でも飛び切り『役に立たない』。しかし、ノンフィクションの面白さを伝えるには最高の一冊である。


これはきのこ写真家である伊沢正名さんによる野糞の記録である。


屎尿処理場反対の運動を見て、その住民エゴに怒りを覚えるとともに、自分自身も水洗便所でウンコをしている以上、自然への加害者であると気づいた。そして「自然保護を叫んでいる本人が、自分のウンコを自然のサイクルからはみ出させてどうする」と野糞へ邁進することから始まる。


初めは野糞に対して恥じらいや躊躇いが見られたが、野糞を記録し日々改善することで次第に自信もつけていく。そこからは伊沢流インド式野糞法の確立、1000日続けて野糞をする千日行を成就している。


また、野糞初心者にも助かるバレないように野糞する方法、野糞するときの注意点、お尻を拭くのに最適な葉っぱなど困った時に役立つ知識が盛りだくさんである。最適な葉っぱに関してなど季節ごとにまるまる一章割くこだわりようである。


そしてなんといっても野糞写真満載の袋とじである。生ウンコの写真を載せたいという著者の強固な要望に応え、見事に遊び心を加えている。生ウンコの写真の袋とじなど出版業界初ではなかろうか。


表紙から最後の写真まで隅々まで味わえ尽くせる一冊である。

頭の中の国境を消そう『君はどこにでもいける』

f:id:lion0024:20180530230416j:image

多くの日本人は未だに世界第2位の経済大国のイメージを引きずっている。実際はだいぶ前に中国に抜かれ、一人当たりのGDPでは世界27位になっている。にも関わらず日本人はどこが中国を毛嫌いし、タイを下に見ている。


だが実際はどうなのだろうか?世界は本当はどうなっているのか、それらを堀江さん独自の視点で見てきた、各国が変わっていく様子を記した一冊である。


やりたいことをやるのに内も外もなく、やりたいことをやりたい場所で自由にやれる時代になった。


宇宙すらやや高い費用や事前の訓練など多少のハードルはあるけれど「宇宙に行きたければいける」という時代はもう目の前にきている。


頭の中の国境を消して、あなたはどこにでも行ける。

 

最後に堀江さんの言葉を送ります。


"いまアジア諸国の脅威に戸惑ったり 、外に出ないで引きこもるのも 、別にいいけれど 、それで問題なく暮らせる時間はあと 2 0年もない 。


僕がずっと前から言い続けている 、 「好きなことを好きなだけやる 」生き方が 、より明確に価値を持つことになるはずだ 。


国境や言語など 、かつては乗り越えるのが困難だった壁が取り払われていくことで 、あらゆるチャレンジが容易になっていく 。 「イヤなことを我慢して努力している 」人が評価される時代は終わりだ 。"

宇宙に想いを馳せる『宇宙に命はあるのか』

f:id:lion0024:20180530230332j:image

本書ではNASA JPLの最前線で活躍している小野雅裕さんが、専門知識がなくとも楽しめるように宇宙を夢見た人たちの想いと歴史を最先端の技術とともに書かれている。


アポロはどうして月に行けたのだろうか?アポロ11号が月着陸をしたのは1969年でケータイもデジカメもカーナビもなく、電子レンジもエアコンも普及していなかった。


人々はレコード盤でビートルズを聴き、カラーテレビを持っているお金持ちの家にクラスメイト全員が集まってウルトラマン長嶋茂雄を見ていた。飛行機は東京からニューヨークまで直行できず、コンピュータは一般人には縁遠く、電卓すら数十万円するデカブツだった。

 

なぜそんな時代に人類は月に行くという大事業を成し遂げたのだろうか?

 

宇宙飛行士の活躍によるものだろうか?たしかに宇宙飛行士の咄嗟の判断でミッションが救われたことは度々あっただろう。だが宇宙飛行士の力だけで行ったわけではない。


政治的要因によるものだろうか?たしかに、冷戦やケネディ大統領のカリスマ性がなければアポロ計画は始まらなかっただろう。だが、政治家がマイクに向かって喋るだけで魔法のようにロケットが現れるわけではない。


アポロには40万人もの人が携わっていた。技術者や科学者だけでなく、事務員、建設作業員、運転手、清掃員なども大勢いた。40万人が誇りと責任を持って人類を月に送るという1つの目標に向かい働いていたからアポロは月に行くという偉業を成し遂げたのではなかろうか。


本書では、一般の宇宙本が頻繁に取り上げる宇宙飛行士や政治家、起業家は脇役である。アームストロングもケネディー大統領もイーロンマスクも脇役。代わって主役を務めるのは科学者や技術者、SF作家そして宇宙へのイマジネーションに取り憑かれた無名の大衆たちである。


宇宙へのイマジネーションに取り憑かれたものたちは時には、悪魔に魂を売った。無名の40万人たちそれぞれに40万の戦いがあり、その1つ1つが常識との戦いであり、不可能への挑戦だった。


今、NASAや民間企業はこぞって宇宙への挑戦をし続けている。宇宙にいくのが"常識"となる未来はもうすぐそこまで来ている。